イチオシレビュー一覧

なろうラジオ大賞2参加作品。と言うことで1000字以下なんですが……
短くも良くまとめられたハイファンタジーとなっています。

旅の賢者から「勇者の素質」があると見出された少年オルカ。
村にいる家族や友人とも離れ離れになって、旅を続け……
「勇者」と呼ばれるに相応しい力を身に着けて、見事魔王を討ち果たした。

しかし、帰還した彼の前に在る真実が付きつけられて。
後に「大魔王」と呼ばれる所業に手を染める事に。
もっとも怖いのは欲望と業ですかね。
世の中、めでたしめでたしで終わる物語ばかりではなく、遺された彼を想うと切なくなります。

　端的に言えば、魔王と呼ばれるようになった者の話である。
　この作品の凄い所は、様々な要素を1000文字以下に巧くまとめているところだ。
　キチンと結末たるオチもある。

　かの者が如何に魔王と言われるようになったかという筋にとにかく納得する。
　人間社会さもありなんといった具合だ。

　短編で作られているので、ハッピーエンドでなくても楽しめるのも巧い。
　巧緻に描かれたこの作品を是非お読みいただきたい。

「なろうラジオ大賞２」参加作品です。

９９８字のハイファンタジー。主人公の勇者の僕の視点で物語は展開します。

旅の賢者から「勇者になる素質」があると言われた主人公の僕は、幼馴染の彼女の存在に後ろ髪をひかれながらも、賢者と共に旅に出ます。

賢者の見る目は正しく、主人公は立派な勇者に成長します。

やがて、ついに魔王を倒した主人公は魔王からある力を渡されます。

飛ぶような思いで、幼馴染の彼女の待つはずの故郷に戻った主人公が見たものとは？

そして、魔王から渡された力とは？

この後は実際に読んでお確かめください。

改めてですが、正義悪は単純な話ではありませんよね。