イチオシレビュー一覧

時折異世界からの転移者が現れる世界。

そこに日本からある女子高生が現れます。

彼女はたまたま縁があった異世界空港内の寂れた料理店を、その行動力とアイデアで立て直していきます。

好感の持てる可愛らしい彼女が、時には思い切った行動をとるそのギャップに、背中を押してあげたくなります。

恋愛要素もあり、コメディタッチあり、楽しくサラサラ読み進められますよ。

まずはじめに、これは「なろう」らしくない小説です。
主人公は転移して、最初に知り合った寂れた料理店に助けてもらい、そこを立て直すお話です。

転生チートはない。
魔法で無双しない。
トンデモキャラクターは登場しない。
必殺技はない。

刺激……は少ないかもしれません。でも、面白いんです。
（立て直す上でのドタバタはありますが、）10代後半女子がちょっと頑張ってる日常。
ただそれだけが、楽しくて面白く感じる。
これは今の「なろう」では稀有な小説ではないかと思います。

特長として、「なろう」ではよくある「あ、」「えー」のような、口語の無意味な間投詞はなく、
通常の小説の文章で書かれています。
そういった文章構成、描写の丁寧さを好ましく感じる方にオススメ。

2021年5月現在、単行本で言うと3巻分ぐらいの分量があります。(37万字)
読み始めると止まらなくなり、最高に楽しい週末を過ごせます。

この作品は、異世界転移した女子高生が、寂れた料理店を立て直す話です。
料理店立て直しとなると、異世界には無い料理を教えて繁盛させるといった話になりがちですが、この作品は異世界から転移してくる人がそれなりにいる設定の世界なので、料理の販売方法や提供方法を工夫する形で繁盛させる形となっています。
また、主人公は考えるより先に行動するタイプなので、よほどひねくれた性格な人でなければ、好感が持てて読みやすいかと思いますので、まずは読んでみてはどうでしょうか？