イチオシレビュー一覧

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カラスだからと、侮るなかれ

世界各地で怪獣が出現。
その中でも『最強』とされるのがタイトルにも書かれているヤタガラス。
外見はデカイだけのカラスだが、戦車やミサイルはもちろん、核兵器にも傷一つ負わず、レーザー光線放射やバリア等の特殊能力を持ち、人間はおろか他の怪獣ですら手も足も出ない規格外の存在。
いわば、『カラスの姿に生まれ変わった某怪獣王』のような怪獣なのだ。
そんなヤタガラスを初めとする怪獣達の出現により、人間とその社会は徐々に追い詰められていく……。
怪獣の存在とそれによって壊れていく社会の様子を3人の少女(途中から成人女性になる)の視点を通して描かれる王道の怪獣作品。
個人的には、怪獣の外見が50~60年代のハリウッド映画みたいなのが少し惜しい気もするが、ストーリーと描写は東宝や円谷プロの映像作品に勝るとも劣らぬ傑作。
書籍化……いや、映画化して欲しい作品だ。
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