イチオシレビュー一覧

あるところに、千年生きた化けタヌキがおりました。そこへある日、臨終の母に伝説の花を見せてやりたいと、人間がやってきたのです。

しかし、花は伝説に過ぎず、タヌキはどうすっかなーと悩んだ挙げ句、うまいことしてその人間を帰してやりました。

でも、人間の方もまた、なんかこー色々あったのです。

こう書くとすごく因縁がーとかありそうですが、実際には、ふわっと優しい気持ちになれる短編です。

七草粥のように、優しく包んでくれる掌編。
どうぞ、ゆるりとお楽しみを。