イチオシレビュー一覧

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ホラーと言えばホラーですが、怖くはないです。むしろ、優しいラーメン屋の主人の人情に触れて下さい。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 01月 29日 10時 27分 ()]
家紋武範様の「夢幻企画」参加作品です。

9685字とやや多いかと感じられる方もおられるかもしれませんが、6部分に分かれ、文章はテンポ良く、読みやすいです。

主人公は一人の青年滝谷明。物語は彼の視点で展開します。

そして、ジャンルはホラー。え? ホラー? 苦手だなと思ったあなた。ここは慌てず、ゆっくりお話にお付き合いただけると嬉しいのです。

ある日、泥酔した主人公はラーメン屋の主人に助けられ、美味しいラーメンを食べて帰宅します。

もう一度、あのラーメンを食べたい。その地に行った主人公ですが、そこに件のラーメン屋はなく、そこで出会った少女にそのラーメン屋は10年も前になくなったと教えられます。

どういうことでしょう。主人公は少女と共に「幻のラーメン屋」を探す不思議な旅に出ます。

ホラーと言えばホラーですが、怖くはないです。むしろ、優しいラーメン屋の主人の人情に触れて下さい。

ラーメン食べたい。


最初に注意しておきますが、空腹時には読まないでください。

無性にラーメンが食いたくなります。

千鳥足で帰宅途中の酔っぱらい(主人公)が道筋のラーメン屋でトイレを借り、ラーメン屋の親父に勤められてラーメンを食べ、そのラーメンの虜になる。

作者の和歌山ラーメンのスープや麺の描写が上手く、作品を読んだ読者もまたその和歌山ラーメンの虜になること間違いなし。

作品を読み、あなたも一緒に親父さんのラーメンのファンになってください。


不可思議で奇妙な物語

  • 投稿者: ごろり   [2021年 01月 21日 16時 40分 ()]
親切な店主が切り盛りする美味いラーメン屋。
また行ってみたいのに、何故か場所が分からない。

酩酊しているときって、どこをどうやって歩いて帰ってきたのかわからなかったり、美味いものを食べたはずだけど店の場所を思い出せなかったり、ともすれば、こんな不可思議で奇妙な出来事に巻き込まれていたり……あなたの身にもこの物語のようなことが起こるかも知れません。 

ぜひ御一読くださいませ。
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