イチオシレビュー一覧

皆様、Z級という言葉をご存知ですか？
「あまりにもマニアックすぎる」等の理由で一般的には受け入れられにくいが、好きな人はとことん好きになるという作品にあてられる言葉です。
（お粗末な作品という意味で用いられることもありますが、今回はその意味は含まずに使用します）

この作品はそのZ級を意識して作られたものに思います。
「サメテロリストVS忍者」という一見関わりのなさそうな２つの要素。これらのZ級の特徴を盛り込みながらも、この作品自体はZ級そのものではなくあくまで「意識」にとどめていると感じました。

物語が進むなかで何度か戦闘がありますが、毎回違った展開が繰り広げられています。
主人公だけでなく敵にもしっかりと個性をもたせ、かつ、その個性を魅せる本格的な戦闘描写を用いて進められる本文が魅力の作品です。

全く忍ぶつもりがない忍者装束に身を包んだ青年：甲賀忍之介。

普段はクラスメイト達から凄惨なイジメを受けている彼だったが、実は人には言えないある重大な秘密を抱えていた。

だが、そんな彼の日常は脆くも崩れ去ることとなる。

なんと！学校内にサメ人間としか言いようのない姿をした謎のテロリスト達が押し寄せてきたのだッ！！！！


♪シャーク、シャーク！シャ・シャ・シャーク♪


――などと口ずさむ間もなく、テロリスト達の無慈悲な銃弾によって、学校が阿鼻叫喚の地獄絵図と化していく！！

そんな絶望的な状況の中、忍之介を取り巻くイジメの環境は一体、どうなってしまうのか！？

そして、彼が隠していた“秘密”とは……！？


強大なテロリストに立ち向かえ！！

――サメ！いじめっ子！でもって、エチチッ！なヒロイン達……♡

現代社会待望の傑作、ございます……！！


――こちらにございますッ！！！！

遺伝子組み替えにより生まれた、サメ人間！
その名も、シャーク・テロリスト！

極悪なシャーク・テロリストが占拠したのは、ごくごく普通の私立学校。
次々と生徒が殺されてゆく中で、ただ一人、彼らに立ち向かったのは、そう、忍者だ！


主人公の甲賀忍之介は、世に忍び、普段はいじめられっ子を演じて（？）いた。
悪魔のいじめにも耐え、肩を壊さんとするほどの肩パンに耐え、忍者であることを隠していた。

が……しかしっ、実は、彼は最強の忍者だった！！



……という、定番の設定から始まるバトルコメディーです。

ツッコムところが多すぎて、ツッコミ切れない！
でも、それがいいんです。

もちろん！　熱いバトルも楽しめますよ〜。

さぁ、完結しましたよー。読むなら、今ですよっ！！