イチオシレビュー一覧

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現実世界でも類似したことがありそうな考えさせられる作品ですなぁ

現実世界でも類似したことがありそうな考えさせられる作品ですなぁ。

作品全体の構成やキャラクターの配置の妙は素晴らしいですなぁ。
作品全体に散りばめられた数多の要素が巧く化学反応を起こして読み手様をぐいぐいと作品世界に引き込んでいく手法は良い仕事されていますなぁ。

皆様、春の夜長にこちらの作品を読まれてみてはいかがでしょうか。

知っているのに見ようとしない、出来ない。そんな人の弱さと言うものを見せつけて来る小説

  • 投稿者:   [2021年 05月 11日 14時 30分]
私達は皆弱さを持っている。他人を思いやる気持ちだったりコミュニケーション能力だったり。その種類は千差万別で何が出来て何が出来ないのかは自分でさえ分からない事も多い。それでも、弱さを殺して前へと進む。それはとても綺麗でどこまでも正しいことだと思う。何故ならそうすれば幸せになれるから。でも、じゃあ逃げることはいけないの?嫌なことから出来ないことからしたくないことから逃げてしまっては幸せにはなれないの?
この小説はそんな『みんなの言う幸せ』を否定して『自分達の幸せ』を追求した者達の末路を綴った物語

現代社会的哲学書「自分と他人と社会の捉え方」

  • 投稿者: niko   [2021年 04月 04日 03時 12分]
現代社会の中で生きるって息苦しいですよね。
そんな社会の中でクソな親を持ってしまった豆腐メンタルな才能溢れる巨乳JK美少女がネットのセンパイの元へリア凸→自宅警備員に就職します。

ポイントになるのは自分と社会の関係性です。社会のレールから外れて自分たちだけの世界を形成する二人と、社会のレールの上から家出美少女を捜す「真っ当」な姉&友人。
小さな世界の中では幸せそのものなレールを外れた二人を、社会は現実に引き戻して踏みつけようとするでしょう。
実際にお姉さんが妹を見つけてどう反応するかはまだわかりませんが…

この一連の流れに関わるそれぞれの考え方が、現代社会の複数の捉え方でもう哲学のレベルだと思います。
それでいて読み物としても面白い。誰かにおすすめしたくなる一作です。

等身大の誰かが、ここにいる。

  • 投稿者:   [2021年 02月 28日 02時 07分]
一見突拍子もないタイトルなのかもしれない。
もしかしたら逆に、見たことのあるような感覚になるのかもしれない。
でもそれは作品に、まるで誰かがいるような身近さがあるからだ。
どこにでもいる、もしかしたら知り合いかも知れない。そんな人々がここには居る。
けれどこれは、物語。
彼ら彼女らには属性、生い立ち、想いがある。
本来ならそれを知ることは出来ない。
だが、物語の中なら。
それら全てその手に取れる。
そんな輝くような物語を食らう時間を、あなたもこれを読めば得られる。そう確信している。
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