イチオシレビュー一覧

次期聖女としての教育を十歳の頃から受け続けていたアリシア。
しかし、ある日妹にその地位を譲れと父親から話を振られて。
両親から寵愛されていた妹は昔から姉のものをなんでも欲しがっており、聖女の地位すら例外ではなかったようで。

教育を受けた姉は、「聖女」の地位にかかる問題を父に説明しようとするも失敗。
領地の隅で隠棲しようとしたところ、新しい縁談が持ち込まれて。
悪評がある相手でしたが、アリシアを尊重してくれる良縁でなによりでした。

妹の方は聖女に相応しい振る舞いが出来ずに散々でしたが。
そもそも公爵家の家長がアレでは、いずれ別の問題が生じていたことでしょう。
怒るべくして起きた悲劇と、その中でを希望を勝ち取った令嬢の話でした。