イチオシレビュー一覧

表題に関してだが、これは悪い意味で使ったわけでは無い。

昔の（フォーチュンクエスト、風の大陸等）ライトノベル全盛期に通しで読んでいた者には馴染みのある文体に感じられるであろう。
最近のWeb小説には見られない、独特な癖のような部分を見かけて嬉しく思いレビューとして残す。

冒頭に響くとある音、それをどう捉えられるかで評価が変わるのだろう。
主人公の状況、生活環境、そして彼女の取った選択の結末。

突然響いたその音は彼女にとってもの悲しく響く笛の音なのか？一縷の希望を託した名も知らぬ鳥の声だったのか？まさか幻聴？

音に込められた意味の解釈が必要だった往時のライトノベルを思い出させる巻頭です。

二話目以降は問われることに慣れていない読者にも読みやすくアレンジされているようですが、最初の十数行に見られた美しい情景が最期にどの様な結末を迎えるのか？それがとても楽しみに思えました。