イチオシレビュー一覧

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GO! GO! Victory runner !

しってるかい? 馬は感情豊かなんだぜ。
しってるかい? 馬は煮えたぎるんだぜ。
しってるかい? 馬は戦うんだぜ。

どこかで辿った、ここではないどこかの乱世にその馬は降り立った。名を金船号。もう聞くこともなくなったファンファーレを、駆ける芝もなくなった時代を、それでも彼は走ったのだ。
走り去った彼の姿は目に焼き付く。もう消えてしまった霞の向こう、魂は揺るがない蹄鉄に刻まれた。

しってるかい? 馬は、走るんだぜ。

それは、どこまでも愛ゆえに

勝手気儘に、そしてどの馬よりも速く、そして伝説を作った馬がいた。
そんないつかの夢を見ていた馬は、焦燥のようにいつも感じていた。

早く、速く、走らせろと。

その馬の名前は、金船号と名付けられた。

いつか自身が望む走りに、ライバルと競い合うことを、今度こそ遂げる為に走り始める。



これは、とてつもなく馬に魅せられた作者の、惜しみ無いラブレターのような、それでいて馬の気持ちが触れる程の気遣いを込めて書かれた、そんな素敵な1作です。

馬のブームで、馬に興味を持った方も、戦国に気持ちを馳せる方も、そして物語が好きな方も、是非にも読んで頂きたい逸品です。

大真面目な、馬愛の物語なんです。

名馬、金船(ゴールド○ップ)飛翔!

  • 投稿者: 星川亮司   [2021年 04月 07日 20時 38分]
むかしむかし、どこか日本に似ているけれどどこか違う日本風のどこかで、聞いたことある競走馬に似た違う馬が、どこかで聞いたことある騎馬隊で有名な戦国武将に似ている違う名将が、戦国時代を駆け回る。
よくあるif戦国転生物ではない。
作者は大冗談から、真面目にふざけてパロっているのだ。

武骨な歴史ファンならこめかみの血管がピクピクしそうだが、読み物として、とても面白くグングン引き込まれる。
だから、最高に面白い!

ネット小説は、あまり読まない。読んでも飛ばし読みする私が、ガチで読んでます。
私も同ジャンルで週刊連載してますが、正直いってこちらの方が面白い。
ま・じ・で、オススメ!

私は負けました。だから、ここから学んで精進します。是非!
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