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流れるようなテンポの良さの中で気が付けば、心地よいこの物語の世界観の中にはまり込んでいることでしょう。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 07月 18日 22時 23分]
家紋武範様の「隕石阻止企画」参加作品です。

1031字の詩。文章の運びは……そう、流麗です。流れるようなテンポの良さの中で気が付けば、心地よいこの物語の世界観の中にはまり込んでいることでしょう。

主人公は一羽の鳥。「あめふりとり」と言われています。

その鳥は天の国で暮らしています。その仕事は天の光を地上へ届ける仕事、そして、天の国で咲いた花々を地上に降らせる仕事。生活の場は天の国。

でも、地上には彼の恋人がいて……

ここから先は実際に読んでお確かめください。

優しく、哀しく、そして、綺麗なこの物語をあなたもぜひ味わってください。

天の鳥は“彼女”に恋をする――。

一羽の鳥が居ます。
それは地上ではなく、天から来た鳥。

鳥には天上の光や、花を、地上に降ろす役割があります。

イメージするだけで、絵画で描かれてほしいと思う、とても神秘的で幻想的な天の鳥です。

そしてその鳥には、恋をした存在が居ます。

仕事の合間を縫って、地上にある森の奥に“存在する”彼女のもとへと……鳥は愛の歌を紡ぐために飛んでいく。

果たして、天の鳥という高位の存在に見初められた地上の存在とは……思わず、日々の疲れが癒される素晴らしい詩であります。

癒しを求めるそこのあなたに、この詩を私はお勧めしたい。
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