イチオシレビュー一覧

スパイ小説。
こう書くと、頭脳明晰、マルチリンガル、運動神経抜群、なぜか異様にハンサムでモテモテな主人公が、特殊任務を任されて活躍するストーリーを思い浮かべたりしませんか？
派手なアクションシーンなんかもあったりして。

でも、スパイですよね？
目立ったりしたらマズくはないの？
本当に有能なスパイというのは印象の薄い、「そんな人いたっけ？」くらいの人じゃないかと思うのですけど。

この作品に登場する女スパイは、アイドル並みの容姿を持つようなので、そういう意味でも、スパイとしての適性には疑問あり、ですが、それ以前の問題というようなポンコツぶり。
無職になったばかりの主人公が、同情してしまうくらい情けない。

では半人前以下のスパイはどうするのか？
2人で組んだら案外うまくいく？
某英国スパイや米国TVドラマと比較して、スケールは格段に小さいけれど、憎めないスパイのお話。
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