イチオシレビュー一覧

アリエッティが好きで何回も繰り返し読んでます。でも、その都度、アリエッティの気持ちや物語の流れに新しい発見があり
カービング領の事や、ヨシュア様の事も最初は何！この人。って思っていましたが、なるほどこういう背景があったからなんだあ〜、そういう事だったんだ！って楽しんでいます。
本当に読み応えがあり、深みのある作品だと思います。コミックも読んでますがやっぱりこっちの方が良いですね。
素敵な作品をありがとうございます。

最初時系列が進んだり戻ったりするので、戸惑う事はありますが、舞台と背景が整った途中からの流れは一気に終盤まで盛り上がって楽しめます。時系列の点ではコミックの方がわかりやすく、あっちを読んではこちらを読み返しもう5回位読み返しています。
婚約者として選ばれずに絶望した上で利用され落としめられながらも歌姫の使命と矜持で何度でも、立ち上がり前に進むアリエッティ。お酒好きで美形にちょろいところも大好きです。

漫画の方はまだ途中ですが、続きがとても読みたくて。感動！感動で最後は涙が止まりませんでした。
アリエッティの許したくない気持ち、最後まで真っ直ぐなヨシュアの気持ち。
カービングを思ってアリエッティを薦めた神官長の気持ち！
漫画の絵で見るアリエッティとヨシュアもとても素敵なのでお話が進むのを楽しみにしています。

自己肯定感の低い、常に2番目だと、ある意味世の中に拗ねている主人公アリエッティの物語。結婚間近で婚約破棄、さらには婚約破棄をしてきた領主の元で働かねばならない苦痛の状況。それでも、アリエッティは歌を歌い、民に歌を教え導き、その役割を全うする。そのうち、領主の新たな婚約者がやってきて...。
ありきたりな婚約破棄から始まる物語だが、歌と女神と神官というありきたりをありきたりにしない、練られた世界観がすばらしい。
最初は場面が飛び飛びで読みにくいところもあったが、後半からは繋がって読める。サクサク読んでしまえるのに、主人公の葛藤がとてもうまく書かれていて、読者の感情を揺さぶってくる。主人公だけでなく、他の人目線の番外編も、ぜひ読みたい作品だ。

しっかり者だけど、自己評価の低いアリーが工夫と不屈の気持ちを武器に回りを見方にしていく物語。ありがちな内政ものとは違い、アリーの内面の葛藤が表現されており、不器用さや真面目さが愛しく感じます。アリーの一人称で進みますので、できればその時の周囲の方々の目線での番外編を期待したいです。最初は冷遇され罪人のように扱われた後、周囲に認められていく様子を第三者目線で知りたいです。