イチオシレビュー一覧

大学に入学した主人公は成り行きで弓道部のサークルに入部する。
弓道をやるのは今回が初めてで、今までに経験はない。
完全な初心者である。

そんな主人公が弓道について、周囲の人たちから心得を教わりながら、しっかりと練習にはげんでいく。
弓道の所作など、基礎を分かりやすく説明してくれるので、知らなくてもストレスなく読める。

弓道の経験がないひと。全くやったことがない人でも楽しめる。
丁寧に書かれてクオリティの高い作品。
小説を読み込んでいる人におすすめしたい。

鈴木綾莉。主人公の一人称で語られるため、ほとんど名前が出て来ず、忘れそうになってしまう。
名字が被って鈴木Ｃって。名前読んであげて、と言いたくなる。

これは大学生活のサークルのお話のようだ。
弓張月というのは半月の別称だ。
月を弓に見立てているのに、それを使って弓道へと引っかけている。
「弓張り月が昇ったら」というタイトルからすると、上弦の半月が昇るお昼ぐらいからサークル活動を開始するのだろう。下弦だと真夜中になってしまうから。
大学のお昼からの講義を取ってないようなのだ。
昇り切ったらという意味なら夕方から何か行動するのだろうか。
まだまだ始まったばかりのようなのでどのような展開か分からない。
半月というのは小潮の時期でもある。干満が小さいということから転じて、穏やかな感じの日常系が綴られるのだろうか。
弓道でのスポ根系を語られるのだろうか。
続きを待ちたい。

主人公は弓道部に所属している。
その理由は「うちの部は走らなくていいよ」と、言われたからだった。体力に自信のない主人公にとって、この言葉は魅力的だった。
地元の大学に落ちた主人公は県外の大学に進学している。そこで出会ったのが弓道部のみんなだった。
と言っても花見にいかない？　というサークル勧誘の罠にはまってしまったわけだが……。
はたして、これから物語はどのように展開を見せるのであろうか。