イチオシレビュー一覧

とても優しく温かいお話です。
登場人物が皆、優しく、温かく、純粋です。
記憶している田舎の生活との違いに慄く主人公３歳が、時に現実逃避し、時に立ち向かう、どこか懐かしさを感じる、現在と似て非なる異世界物語。
読んだ後、優しい気持ちになれます。自分もこんな田舎で子供時代を送りたかった！
久々の良作でした。おすすめです。

昔の田舎の妖怪話のようなほのぼのした作品です。

八百万の神様が今の世界に目に見える存在としていたとしたら、そんなふうに思えるます。

東京なのに、現代のようなのに、魔力があってチートな主人公。でも、その魔力のせいで、常にはらぺこな主人公。

元気に生きるために、両親兄弟と離れて、おじいちゃんの家で、飛んでもびっくりな田舎暮らし。

とにかく読んでいて、ほっこりします。私の疲れた心に潤いを与えてくれました。

この作品の魅力は、3歳児の感情の発露にあると思うのです。
主人公の空くんは、のんびりペースな毎日を彩る摩訶不思議な田舎の日常に常に驚き、ドン引きし、大喜びし、じいじとばあばの愛情に包まれて生きています。
勉強も仕事も役割もまだありません。
美味しい食べ物をお腹いっぱい食べて褒められるという、癒し要素しかない空くんに感情移入して、リハビリがてら童心に帰ってみることをオススメします。

この作品はローファンタジー要素を上手に使った面白い作品です。

何処が面白いかと言うと、まず最初は主人公と一緒にファンタジーすぎる要素を体験出来ます。
例えば、動く山菜や主人公の体質にも関わってくる魔素という要素に神様だったりぶっ飛んだ田舎あるあるだったりです。

次は可愛くて、体質の影響で子供らしからぬ量を食べる食いしん坊な主人公です。
主人公は前世の記憶がありますが、主人格はそのままで過ごすので、読んでいてとても楽しいです。
たまにシリアスになっても大体は美味しい食べ物が解決してくれるので、そこまで重くならないってのもあります。

まだまだ主人公の成長や魔法、祖父母や東京の家族との田舎での交流とかも楽しみですので、これからに期待です。

虫とりはいいかな、なんて、

田舎のスローライフに憧れる前世持ち主人公が言ってしまう程のカルチャーショックに読みながらカルチャーショックを受けました。

ほんとに。

ランキング載ってるから、と軽い気持ちで開き、
前書きを読み、？？？現代のスローライフ？

どこか薄暗い感じの病弱な生い立ち…
途中から、え？え？思ってたんと違う。

となりました。

あと、乗り物がカッコいい。

描写も雰囲気があって良いです。
良い意味で主人公の成長から目が離せません。


夏休みの田舎ライフ的なほのぼのスローライフ生活は主人公に訪れるのか、期待しています。