イチオシレビュー一覧

　この作品を読む前、おれは正直ショタゴツバイク脱獄に興味などなかった。そんなもの、デスバレーに降る雪のように儚い幻想の産物だと思っていた。
　正確には、何とも思っていなかった。人生においてショタゴツバイク脱獄のことを考える時間など1ミリもなかった。ショタゴツバイク脱獄って何？
　しかし読了後、おれは自分がショタゴツバイク脱獄を読まないと死ぬ身体だったことに気付いた。
　心のデスバレーに雪が降る。よく見ればそれは雪ではなく、大地より熱くゴツいバイク。
　そしておれはショタだ。実年齢こそオッサンだが、ショタゴツバイク脱獄を読んでいない期間は生きていないものとしてノーカウントだから実質ショタのようなもの。
　ショタとゴツいバイクが揃った。ならば、することは決まっている。
　脱獄だ。
　早くショタゴツバイク脱獄を読もう。
　そして、この狂った世界へ、最高に下品なハンドサインを贈ってやろう。