イチオシレビュー一覧

文芸部部長の江茂井（えもい）は、後輩の少女・雪菜から初対面でロボットみたいと思われるような男子であった。
けれど、雪菜から本を借りて感想を語り合ったり、彼女から積極的に交流してきてくれた事で、無駄口を叩いたりたまに笑ったりする余裕が出てきたようです。

……けれど、そうやって学習を続けた彼は今、解けない問題を抱え込んでいた。
それの解答を示すのにも、雪菜が活躍していましたけど。
タイトルからして好意が明らかな彼女が望んだ結末を、しっかりと掴み取れたのはなにより。
色々と仕込んでいたりする強かさもあるけど、直前で不安も感じる。等身大の雪菜が本当に可愛い短編でした。