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都心から離れた郊外の夏祭りの情景、様々な人の思いを乗せ、舞い飛ぶホタル。ロマンチックを施された舞台装置に囲まれた恋物語をお楽しみください。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 09月 16日 09時 01分]
香月よう子様主催の「夏の夜の恋物語企画」参加作品です。

5446字の現実世界恋愛。前後編に分かれ、しっとりとした感じの文章はとても読みやすいです。

主人公は高校三年生の女の子陽葵。そんな彼女が気になっているのは遠縁の関係で、祖母の家でずっと一緒にいた蒼生。

両親を事故で失い、祖母に引き取られた蒼生は子どもの頃は親戚中で厄介者のように扱われた時もありましたが、今や立派な青年に成長。

幼いころから兄妹のようにして育った陽葵はもう一歩踏み出したいところですが、蒼生の周りには他の女性の影もちらほら。

落ち着かない陽葵ですが、蒼生の気持ちは……

そこは実際に読んでみて、お確かめください。

都心から離れた郊外の夏祭りの情景、様々な人の思いを乗せ、舞い飛ぶホタル。ロマンチックを施された舞台装置に囲まれた恋物語をお楽しみください。

まるで○○のような

  • 投稿者: 海堂直也   [2021年 08月 12日 10時 44分]
夏の夜の恋物語企画
こちらの企画には沢山の恋模様が咲き乱れます。
映像が思い浮かぶ様な、音楽が連想される様な、時には匂い立つ様な、実に百花繚乱な企画でございます。

その中で、これ程言葉の力《単語の威力》に驚かされる作品はない。類語でも、他の言い回しでもなく、この物語のその文章にあの単語。

変な言い方ですが、他の媒体では表現できない感動を得ます。

純和風な雰囲気漂う物語
あなたにおすすめします。

お祭りの夜、幼き日の想い出の場所で。

この作品は、香月よう子 様主催の「夏の夜の恋物語企画」参加作品です。

主人公、陽葵(ひなた)の隣家は、祖母の家。
そして、蒼生(あおい)は祖母の遠い親戚で、両親を亡くして、子どもの頃に、引き取られてきた。

まだ幼き日、2人が見たもの。
陽葵の記憶は曖昧になり、しかし、蒼生にとっては大切な想い出だった。

成長しても兄妹のような関係の2人の間に割って入ろうとする従妹。
陽葵は祖母の後押しもあり、地元神社のお祭りの日、ある決意をするのだが……。

2人の関係はどうなるのか?
そして、幼い日の想い出は?

ゆかしい古き和歌の趣も素敵な作品です。
夏の夜、ゆっくりとしたお時間に、是非、お読みください。
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