イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

魔術師、令嬢、溺愛が好きな方にぜひ!!

私の心に刺さる作品でした。

作品のイメージとしては、『無実の罪で悪役令嬢(とは作中では言われていないが、設定的にはそう)にされてしまった宰相の娘セルフィナを、断罪後に幼馴染が助けにくる』という流れなのですが、そのお話をまったく別の切り口からみせてくれます。

この幼馴染ルシアノが主人公なのですが、“破滅の魔王”と呼ばれるほど高魔力を持って生まれたせいで、感情が余り分からない子ども時代を過ごしていました。大人になり人の上に立つ立派な立場になった後も、ルシアノの心を満たしてくれるのは、子どもの時に出会った宰相の娘セルフィナとの思い出だけ。

そんな中、ルシアノは領収書の不正からなんとなく流れで、セルフィナを陥れた王子妃のウソを暴くことになり~と言ったお話ですが、復讐劇ではなく、淡々と進んでいく所がまた良いです。

「愛が分からない」と言いつつ、セルフィナを溺愛しているルシアノがすごく良い!!
↑ページトップへ