イチオシレビュー一覧

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その生首、凶悪につき――

∀・)こんにちは。ホラーは大好きだけど実はスプラッターすぎるホラーはちょっぴし苦手。いでっちでーす★★★彡


∀・)そんな僕ですが本作は割と平気というかむしろ好みでした。クリーチャーと化した生首が人間を襲い、首無し死体にしてしまうというお話になります。


;゜Д゜)いや!めちゃくちゃグロテスクやんけ!


∀・)そう思われるかもしれませんが、本作は小説だからリアルにその場面を目にするワケではないのです。そして文体がポップで読みやすくて、何なら漫画感覚でサクサク読める。そんなホラー小説だからこそ味わえる恐怖がある。作者は僕イチオシのなろう作家、ツヨシ氏。なろう界のスティーブン・キング氏が手掛ける凶悪なホラーの世界観、ホラー小説好きは是非ともこの傑作の一読あれとここに記します☆☆☆彡

その犯人は『首』だよ

 首が犯人。倒叙の推理小説だと思えば、そうでもない。犯人の姿は目撃されているのに、その実態が掴めないのだ。

 街の一角で奇妙な惨劇が相次ぐ。髪の長い美女が、美女の首から上だけが人間の首を食べているのだ。ムシャムシャと、ある夜は少女を。またある夜は、中年親父の頭からかぶりつく!

 前代未聞の首に、霊能力者の野上が立ち向かうが、事態は思わぬ展開に。連続首喰い事件の背景に隠された、恐ろしくも哀しい因縁とは。

 犠牲者一人一人にスポットを当て、じっくりと痛めつけていく手法に、ページをめくる手とニヤニヤが止まらない。何といっても作者様はホラー界のやり手。中毒性のある文章と先の読めない展開で、読者を裏切り続けるのだ。

 腹ペコ美女のごちそうは生身の首。残酷なのにユニークなギャップに萌え、想像するほど楽しめる。

 今夜も一人の男が餌食になる。

 謎の首、彼女の正体はまだ、筆者にも解らない――
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