イチオシレビュー一覧

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本当の強さとは何かを知る物語

辺鄙な村に住む少年、レヴィンはとても優しい。
ある日、困っていた旅のおじいさんを助け、お礼に古びた剣をもらいます。
大切にしていたのに、いじめっ子に折られてしまいました。日頃から、レヴィンを見下し自分の強さを誇示する子なのです。
もう取られないよう、レヴィンは幼馴染のフローネと一緒に、剣を秘密の場所に隠しました。

それからしばらく経ち、村が巨大なモンスターに襲われる。大人でも勝てないモンスターから、村人たちは必死に逃げます。
そんな中、フローネ一家が逃げ遅れて──

本当に強い人とはどういう人をいうのか。
レヴィンの物語を通して感じることができます。

王道。だからこそ面白い。

  • 投稿者: 退会済み   [2021年 09月 30日 02時 55分 ()]
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心優しいが少し気弱な少年、レヴィン。

彼と幼馴染みの少女とが織りなす、不思議な剣にまつわる物語。

謎の老人から譲り受けた剣、ちょっぴり気の強い幼馴染の少女、意地悪ながき大将、村を襲う脅威、そして、試される勇気。


設定、展開、どちらも間違いなく王道。
しかし、だからこそ面白い。

読みやすさと読了感のよさ、いきいきと場面の想像できる描写力。すぐに読めて、なおかつ純粋なファンタジー小説をお探しの方にオススメしたい作品です。

善良な少年の勇気に声援を送ろう!

  • 投稿者: 黒森 冬炎   [2021年 09月 26日 10時 32分]
優しい少年レヴィン。タイトルロールの少年は、気の強い幼馴染のフローネと共に田舎の村で暮らしている。
ある日助けた老人に錆びた剣を貰うのだが。

訳あり感を濃厚に漂わせる老人に善行を施してお礼に貰うガラクタとくれば、ファンタジー世界では宝物と相場が決まっております。
冒頭の一文で主人公レヴィンと錆びた剣が読者に提示される。作者お得意の王道ファンタジーの幕開けを予感させ、物語に引き込まれずにはいられません。

テンポよく次々に展開する物語は、1話あたり3000字程度のボリュームを全く感じさせない読みやすさ。しかし、物足りなさも感じない。
内容とテンポ、そして文字数が絶妙のバランスで読む勢いを止めません。

特筆すべきは戦闘シーンです。鮮やかな動きと、人物描写を深める会話。そのバランスがお見事で、ドライヴが心地よいお話に仕上がっております。駆除対象のフェルモも気持ち悪くて最高!
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