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精神をえぐるのに特化した最高の舞台設定

 世界観がヒロアカに似ており、主人公は「時々声が聞こえる」能力で、脳内で主人公に助言を与え最適解を教えてくれます。

 助言は、完璧であるがゆえに、主人公は苦しみます。

 助言があるからこそ、最適解を実行できなかったことが主人公に伝わり、選べた幸福をつかみ損ねたことが分かります。
 主人公は善良ですので、みんなが幸せになる未来を掴み取れず自己嫌悪に陥ります。周囲も善良なだけ、余計に不幸が際立ちます。

 精神をえぐることに特化したこの小説、気になる人はぜひ読んでみてください。
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