イチオシレビュー一覧

古くから語られる素敵な物語には、
憧れや夢のある優雅な暮らしが描かれるものです。

才色兼備な綺麗な女性。それを取り巻く温厚な方々……。そして、ハッピーエンド。


でも、そんな素敵な物語が生まれた背景には、ちょっと現実味のある、生々しい物語があったのかもしれません……。

そんな物語です。

クスッと笑いながら、あっと言うまに読めますよ。

３８５０字の純文学です。

ベースとなるのは、「かぐや姫」の名でも親しまれる日本最古の物語「竹取物語」。

この素材を作者様は豊富な平安期の知識を駆使し、「かぐや姫」と竹取の翁・媼の強かな生き様を見事に描写してくれています。

今は比べ物にならないくらいメディアが未発達な時代。実はこれが真相だったのではと感じさせてくれる物語。あなたもご堪能ください。

竹取物語。
日本最古のSF小説という話もありますが、あれ、どういう流れで、あのような物語になったのでしょうか？

竹から姫が出てきたり、竹細工のみの生計だったはずがあれよあれよと裕福になったり、高貴な方に見初められたり、月に還ったりとか。

話が一々、唐突かつ急展開を迎えすぎ。

実は、いろいろと仕込みがあったのでは？
そして、結局のところは、長続きしなかったのでは？

さぁ、この作品に書かれた内容。
あなたは信じますか？　信じませんか？
こんな話があったとしても、不思議はないように思うのですが……。