イチオシレビュー一覧

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作者の人生と共に紡がれる物語

 設定で言えば、書物を引き寄せるという能力も面白い設定だが、登場人物のステータスが自然に出るわけではなく能力の一つとして閲覧出来るというのが他作品との差別化が図られているように思えて興味を引いた。
本をテーマとしているからか、各話タイトルにページという言葉が一貫して使われている事にも好感を持った。

 前書きに簡単な説明があるのも読者への配慮が感じて好ましく思う。オマージュ元の作品についても、インプットとして作者の中にある物が使われている事が分かり、本という物をテーマにしている本作とは上手くマッチしているように思えた。
 怒られるかどうかについては定かでは無いが、あくまでオマージュの範囲内ならば、個人的に不快感は無く読む事が出来た。

 多くのライトノベルのインプットを持っている作者だと思うので、今後のより良いアウトプットを生み出してくれる事を期待している。

勇者14歳、本が好き

  • 投稿者: 退会済み   [2022年 07月 25日 21時 22分]
管理
とにかくまず本を読んでいる。しかしこの取り寄せができるという能力、非常に羨ましい。
さてそんな勇者なのだが、平和に過ごしていたのに追い出されてしまう、というのはあらすじにある通りだ。
追い出されてからの慟哭は、ひどく悲しいものがある。彼の年齢を考えればさもありなんというところか。
読み進めていくと、彼の考え方が異端であるということが浮き彫りになる。会話ができるのなら、という彼の叫びは心の底からのものなのだろう。
そういった描写が読者にも突き刺さるようで、つい彼を応援したくなる。
彼の世界との思考のズレは今後生きてくるのだろうか。まだまだ途上であろうとは思うので、続きを期待してレビューを締めさせていただく。
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