イチオシレビュー一覧

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猫たちは爪を研ぎながら反逆の機会を狙っている。

普段家族として可愛がってあげている猫。そんな日常が当たり前だったのは、人間がそういう風にしようと決めたから。
その裏で、猫たちは自分達の扱いに不満を募らせていた。いずれ人間と猫の戦争が起こることを望んでいたのだ。
猫の軍が勝利した日から、主人公に『名誉猫』という特権が与えられる。これは、猫を大切にした人等に与えられるもの。
しかし最後は、その権利を失い、主人公は亡くなった飼い猫と同じであろう場所で死ぬことを決めた。
こんな世の中に成らないように、何か出来ることはないかと深く考えさせられた。
猫と人間を多方面から見ることが出来た素晴らしい物語だ。未読の人は是非読んで欲しい!

かわいいねこが私を憎んでいる

皆様、猫様はお好きですか?

私は全財産を奪われても嫌いになれないぐらい好きです

何も言わないけど感情がとても伝わって来る愛くるしいにゃんこ

この作品の中の猫は人間と同じ言葉を喋ります

人間に飼われている極一部を除き、大多数の猫様は人間を憎んでおりました

そういえば町で出会った猫様に「シャー」と威嚇されたこと、よくありますよね?

自由で寝てばっかりに見える猫は実は強い結束力と行動力を持っており、クーデターを起こします
人間は敗北し、猫様が支配される社会が訪れます

主人公はその昔、怪我した雌の猫を助けました
出会った時こそやはり「シャー」と彼女は憎しみの目を向けましたが、やがて二人の間には愛が芽生えます
主人公は人間でありながら『名誉猫』として猫様の社会の中で自由な生活を約束されます

猫はなぜ死期を悟ると何処かへ消えてしまうのか? その答えとも言うべきラストが涙と笑顔を誘います
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