イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

付喪神ではなく靴喪神です

八百万の神がおわす国、ここ日本では、作られてから百年経った道具には魂が宿り付喪神となると言われています。

しかし、現代日本においては、百年も経たなくても、次々と生まれる新しいものによって隅に追いやられてしまう、ちょっと古いものたちが、いるのです。

靴専門店『いろはマート』においても、店内でもっとも目立たない場所にある陳列棚に追いやられている靴たちがいます。つまり、売れ残り商品なのです。

でも、捨てる神あれば拾う神あり。
八百万も神様がいるのですもの。
誰かと、運命の出会いを果たせないかな?

さあ、靴専門店の一角で交わされる、靴たちの声なき声、密やかな会話に耳を傾けてみませんか?
↑ページトップへ