イチオシレビュー一覧

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「一般的」じゃなくてもいいじゃない。規格外だからこそ得られるものもあるのだから。

  • 投稿者: 夕立   [2021年 12月 06日 21時 55分]
時は江戸時代末期。
激動の時代にありながら、世間の流れに頓着せず、変化朝顔を育て暮らす男が当作品の主人公「東吾」である。

文武を修めながら武家の跡目としての身分を捨てた東吾。
彼は思う。
自分がねじくれているから、責ある立場から逃げ出し、執着せず、流れ生きているのだと。

はたして、「一般的」から外れることは悪なのであろうか。
ねじれていることはよろしくないのであろうか?
朝顔は茎が緩やかにねじれているからこそ支柱に絡みつき、綺麗な花を咲かせられる。

ねじれていると自認している東吾の人生の先行きは……?
それは、ぜひ、作品を読んで確かめて欲しい。
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