イチオシレビュー一覧

二万字程と一気に読み進めることが可能な、社交界デビューを前にした内気な少女の葛藤と成長を描く物語です。

病弱でベッドから出られず本に触れる機会が多かった為なるべくして大の本好きとなった少女が病を克服して一歩外に踏み出した時に居場所を得たのは図書館でした。
多岐にわたる分野の本を読むだけではなく書棚を眺める際誤った場所に並ぶ本をあるべき場所へ戻すのも楽しみとしている彼女は図書館の妖精と呼ばれます。
そんな彼女は司書を名乗る青年と出逢いささやかな交流が始まります。
デビュタントの日、彼女は彼とだからこそ誘われるままに二曲続けてダンスを踊ります。
過保護な家族が微笑ましく彼女の為に自らの立場を自覚していく彼が好もしく。

優しい恋の物語を読みたいという方にお勧めの作品です。