イチオシレビュー一覧

イルヴィナの奇跡の立役者　ジェット・エルフィン
若くして英雄となった彼は、
その後も英雄の名に相応しい活躍を続け、
ギルドではその名を知らぬものなどいない
最強の一人だった。

そんな彼を一瞥するだけで黙らせる少女がいた
その名をククル・エルフィン
ジェットの故郷　ライナスにある食堂の看板娘だった

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本作はククルを取り巻く人々による群像劇です。
彼女たちを取り巻く事柄、人々は
まるで油絵のように
丁寧に描写が重ねられていき、
気付けばとてもそこに描かれた世界の中に沈み込んでいます

昨今の、すぐに力を得たり、結果が出たりして
苦難が解消するような作品ではありませんが、
小さな出来事による苦悩と幸せの積み重ねと
ずっと奥底で蠢き続ける過去の亡霊のような出来事が
読み進めれば読み進めるほどに、
物語世界にあなたを引き込みます。

本格的な「小説」が読みたいあなたに
おすすめの一作です