イチオシレビュー一覧

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相手の靴音、相手の衣ずれ

 ロマンスの王道を地でいく本作、前世と来世の違いが丁寧かつ繊細に描かれていてそれだけでも読みごたえがある。
 主人公のような地位や立場は、ともすると人形めいた役回りを強要しがちだ。その点、本作は精一杯運命に抗う姿勢に共感が盛り上がる。
 本作はまた、誰がその相手になるのかを想像しながら読むという楽しみもある。わずか一万字ほどの分量の中で様々な角度から楽しむことができ、決して時間を損させない。
 詳細本作。
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