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▽レビューを書くもしも、太平洋戦争開戦時に、日本海軍に商船改装空母がもう1隻あったら? という設定で始まる仮想戦記。
その空母の乗組員は、バンカラが服を着て歩いているような高谷艦長を筆頭に、クセの強すぎる問題児ばかり。そんな、どう見ても模範的軍人とは言えない面々が、味方から見れば役に立っていないようで、敵から見れば非常に嫌な動きをして、妙な形で活躍してしまうというストーリーです。
よくある仮想戦記と違い、この小説には転生者はいませんので、未来知識チートは使えません。逆に言えば、すべてを強運とバンカラ精神だけでなんとかしてしまっているということです。
もうひとつ他の仮想戦記と違うのは、第二次世界大戦終結で終わるのではなく、その後もストーリーが続いていくという点です。
どんどん史実から外れてバンカラで奇想天外になっていく世界をお楽しみあれ。
その空母の乗組員は、バンカラが服を着て歩いているような高谷艦長を筆頭に、クセの強すぎる問題児ばかり。そんな、どう見ても模範的軍人とは言えない面々が、味方から見れば役に立っていないようで、敵から見れば非常に嫌な動きをして、妙な形で活躍してしまうというストーリーです。
よくある仮想戦記と違い、この小説には転生者はいませんので、未来知識チートは使えません。逆に言えば、すべてを強運とバンカラ精神だけでなんとかしてしまっているということです。
もうひとつ他の仮想戦記と違うのは、第二次世界大戦終結で終わるのではなく、その後もストーリーが続いていくという点です。
どんどん史実から外れてバンカラで奇想天外になっていく世界をお楽しみあれ。
元満洲国貨客船、今は特設空母兼強襲揚陸艦
- 投稿者: 三笠 陣@第5回一二三書房WEB小説大賞銀賞受賞 [2022年 01月 09日 18時 12分]
商船改造の特設空母は、海軍にとって縁の下の力持ちだ。
たとえ海戦で華々しい戦果を挙げられずとも、航空機輸送や船団護衛といった任務で戦争を支えている。
だが、時に商船改造空母は思わぬ形で活躍することもある。
史実世界における空母「隼鷹」などは、正規空母に負けぬほど華々しい活躍を残した艦である。
では、この空母「天鷹」はどうだろうか?
個性豊かだが、海軍きっての問題児ばかりが集められた艦。だが、彼らの技量は正規空母に勝るとも劣らない。
だけれとも、どの作戦でも「天鷹」は脇役扱いされてしまう。
それなのに、彼女とその乗員たちが挙げる戦果は、どれも連合軍やその首脳陣にとって頭痛の種となるものばかり。
味方からの評価は芳しくないのに、敵からの評価はどんどん上がっていく。
これは、そんなちぐはぐさが魅力の空母「天鷹」とその乗員たちの物語。
たとえ海戦で華々しい戦果を挙げられずとも、航空機輸送や船団護衛といった任務で戦争を支えている。
だが、時に商船改造空母は思わぬ形で活躍することもある。
史実世界における空母「隼鷹」などは、正規空母に負けぬほど華々しい活躍を残した艦である。
では、この空母「天鷹」はどうだろうか?
個性豊かだが、海軍きっての問題児ばかりが集められた艦。だが、彼らの技量は正規空母に勝るとも劣らない。
だけれとも、どの作戦でも「天鷹」は脇役扱いされてしまう。
それなのに、彼女とその乗員たちが挙げる戦果は、どれも連合軍やその首脳陣にとって頭痛の種となるものばかり。
味方からの評価は芳しくないのに、敵からの評価はどんどん上がっていく。
これは、そんなちぐはぐさが魅力の空母「天鷹」とその乗員たちの物語。
ある事情から「1隻余計に」建造された商船改装空母「天鷹」。
これはアジア太平洋地域狭しと暴れまくった彼女の戦いの物語である。
かなりハッチャけているが健気に任務を完遂する淑女であってバンカラ学園艦でも移動動物園でもない。
彼女の壮絶な死闘は「ホーンブロワーシリーズ」や「オーブリー&マチュリンシリーズ」などの海洋冒険小説のようだ。
日本海軍にもう1隻空母があったら?
それを遊撃的に敵の嫌なところに動かしたら?
そんな発想の架空戦記です。
作戦が精緻でシステマチックな程、ゲリラ的な攻撃は対応に困るのではないでしょうか?
勝手に深読みして動きが取れなくなったり、沸騰した脳みそでミスを連発したり。
「あの忌々(いまいま)しい空母、今度こそ地獄に送ってやる」と映画「戦闘機対戦車」のように追いまわしたりするかもしれません。
戦争の狂気を描いていて考えさせられます。
君は正気でいられるか?
これはアジア太平洋地域狭しと暴れまくった彼女の戦いの物語である。
かなりハッチャけているが健気に任務を完遂する淑女であってバンカラ学園艦でも移動動物園でもない。
彼女の壮絶な死闘は「ホーンブロワーシリーズ」や「オーブリー&マチュリンシリーズ」などの海洋冒険小説のようだ。
日本海軍にもう1隻空母があったら?
それを遊撃的に敵の嫌なところに動かしたら?
そんな発想の架空戦記です。
作戦が精緻でシステマチックな程、ゲリラ的な攻撃は対応に困るのではないでしょうか?
勝手に深読みして動きが取れなくなったり、沸騰した脳みそでミスを連発したり。
「あの忌々(いまいま)しい空母、今度こそ地獄に送ってやる」と映画「戦闘機対戦車」のように追いまわしたりするかもしれません。
戦争の狂気を描いていて考えさせられます。
君は正気でいられるか?
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