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人の醜さとそれゆえの救いに感謝を



 幽閉し、役割を押し付けた自らの過ちには目を向けず、対価を受けていながら、強大な存在への恐怖に畏怖から、嫌悪を向ける。
 そんな愚かな人間の業、傲慢な思想を抉り出して見せながら、役割に従順だったゆえに純粋で無垢でありながら、無意識に温もりを優しさを求めた少女、役割に縛られて何者にもなれなかった神という名の囚人の邂逅は、果たして二人の救済となるのか。

 タイトルからは想像のつかない、神話のような世界観と甘美な読後感にきっと癒されること、請け負いです。
 素晴らしい作品との出逢いがここにあります。
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