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死んでる場合じゃない!

三途の河原で渡し船を営む「フェリーマンカンパニー」に勤めるエフ。
一人何役もこなす忙しいエフの元に、今日もまた、ワンダラーと呼ばれる彷徨人が迷い込みます。

シリーズもので何作もあるわけですが、今回の彷徨人は、どこかで見たような(ダメな方の)文豪が、わりとしょうもない理由で生死の境を彷徨う男性。


その男性の口から溢れてくるのは……。

めんどくさい減らず口?
いえ、圧倒的な語彙力と豊かな感性です。

とめどなく溢れ出てくる文字の数々から感じられるのは、物書きとしてのこだわりと誇り。

語るほどに自身の中で昇華していくそれは、物書きとしての本能か。


ゆっくりマイペースもいいけれど、一度はこう言って執筆にのめり込んでみたいものです。

死んでいる場合じゃない!

と。
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