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毎日の所作に見え隠れする美しさ

今まで数え切れないほど作って来たお味噌汁。
何度も何度も繰り返された味噌汁を調理するその所作の中に、美しさを見出してしまったのは私だけだろうか。

人は何度も同じ動作を繰り返すことで、次第にその動きが洗練されていくと聞く。
空手の型、あるいは一種のルーティーンのように、お味噌汁を作る所作も洗練されていくのではないだろうか。

この短編を読んでそんな風に思った。

今までの人生を振り返りながら、出来立ての味噌汁をおかずとご飯と一緒にいただく。
そんな当たり前の日常風景が美しく思える。

日に日に寒さが増していく季節。
この小説を読んで少しだけ温まろう。

お味噌汁、美味しい!

  • 投稿者: 退会済み   [2021年 12月 03日 17時 02分]
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淡々とお味噌汁を作る過程が描かれています。

本人の思い出を挟んで。

空は雪の気配を感じさせる風が吹いています。

そんな中、淡々とお味噌汁が出来上がっていきます。

今まで何度繰り返した手順でしょうか。

その中に人生観・死生観が吐露されます。

たかがお味噌汁、されどお味噌汁。

一杯を大切に毎日を過ごしたいですね。

短い中に様々な想いを込めた掌編です。

是非お読みください。
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