イチオシレビュー一覧

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休日には筆をとって、大切なひとへ手紙を出してみませんか。

最近は、電話やメッセージアプリが普及し、手紙を書くこともずいぶん少なくなってしまいました。タイムラグのある手紙よりも、もっと気軽で素早い連絡方法が好まれがちだからなのかもしれません。

さて、この物語の主人公は、郵便配達として働いているうさぎさん。一生懸命に働くうさぎさんですが、とても残念なことにうさぎさんには手紙が届きません。実はうさぎさんは月の出身。月から地球へは、手紙を届けられないのです。

ところがある日うさぎさんは、同僚のふくろうさんに秘密を教えてくれて……。

手紙というのは、相手からの返事が来ても来なくても、まず相手に自分の気持ちを届けられることが何より嬉しいのだということを思い出させてくれます。相手が喜んでくれたら、これ以上の幸福はありません。

大切な誰かに手紙を書きたくなる、久しぶりに連絡をとってみたくなる、そんな優しい物語。どうぞお楽しみくださいね。

ほっとするおはなし。

  • 投稿者: 退会済み   [2022年 04月 02日 13時 22分]
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うさぎさんとふくろうさん。月にいるお母さんからの手紙がこないうさぎさんに、お母さんから手紙が届いたふくろうがあやまります。
けれど、うさぎさんもまたお母さんから手紙が届いていて……。
うさぎさんのお母さんからの手紙は、一体どうやって届くのでしょう??
文体が柔らかく、本当に子供が楽しめそうなお話です。
とても温かく、ほっこりするお話!
ぜひご覧ください!!

染みわたるような読後感、郷里の家族を想う心は皆同じなのでしょう

心を暖めてくれる作品に出会いたいのならば、この作品はいかがでしょう?

うさぎさんとふくろうさん、昼と夜で役目を分かつ二人はお日様がとっくにお家に帰ってしまった時間帯、いつものように引継ぎをするわけにはいきませんでした。
なぜならまだ「はいたつ」しなければならないお手紙が一通だけ残っていたから……
それは他ならぬふくろうさんへのお母さんからのお手紙、郷里の母からの手紙にふくろうさんは喜びます。でも、ふくろうさんのこの喜びもすぐに曇ってしまいます。
何故ならこのお手紙を届けてくれた大切なお友達であるうさぎさんのお母さんは……

この先はぜひともご自身の目でお確かめください。
どうにも寒い季節になってきてはおりますが、そんな中でもほんのりと心を暖かくしてくれる、染みわたるような優しさを味わえる本作、是非ともご一読をお願いします。

親子の会話が出来る作品だからこそ、このジャンルの醍醐味だよね! 「月からきたうさぎさんがおたんじょうびにもらった手紙のおはなし」という童話

本作は「冬の童話祭2022」参加作品です。
ひらがな文が多く、漢字にはきちんとルビがふってあります。

これなら親子で一緒に読めますね。読んだあとには、こんな風景も、見られるのではないでしょうか。

「ねえおかあさん、うさぎさんは、本当はお月様に住んでるの?」
「そうねえ、このうさぎさんは、トクベツなお仕事をするうさぎさんだから、月の女神様から頼まれて、地球に来たのよ、きっと」

「おとうさん、うさぎさんのお友だちやおかあさんは、お月様にいるのかな?」
「そうだな、今度天体望遠鏡で、一緒にお月様を見てみようか」

親子であれこれ想像しながら、会話が出来るストーリー、それが童話の持つ大きな魅力であると、私は思うのです。

よって本作は、超おススメの童話なのです。


ほっこりじんわり心が温まるお話です

  • 投稿者: たこす   [2021年 12月 16日 07時 48分]
うさぎさんとふくろうさん。
ふたりは昼と夜の配達屋さん。
昼はうさぎさんが手紙を届け、夜はふくろうさんが手紙を届けます。

そんなうさぎさんには手紙が届きません。
なぜならうさぎさんは月からやってきたので手紙が届かないのです。

お母さんからの手紙に喜ぶふくろうさん。
でもうさぎさんのことを思って謝ります。
けれどもうさぎさんはちっとも気にしていません。

なぜならうさぎさんには……。

ふたりのやりとりが心温まり、そして最後に泣ける感動作です。
ぜひご覧ください。
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