イチオシレビュー一覧

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モンスターの肉がキャラやストーリーをやみつきになる美味しさで調理されてる勘違いコメディな件

  • 投稿者: kirapom   [2024年 03月 26日 00時 08分 ()]
不味すぎてお腹壊すモンスターの肉なのに。

今や有名な駄犬先生のなろうデビュー作。
文章力の高さや読みやすさにも定評あるが、なんといってもストーリーの構成力が神業だ。

王位に就いた件、とタイトルにある通り、王とその取り巻きや戦いの物語なので、もちろん多くのキャラが登場するし、舞台は広がっていく。そうすると、どうしても小説では生じてしまいがちな、キャラや舞台への希薄感が、しかしこの作品はまるで感じさせない。登場するタイミングやその魅せ方が、舞台であるファンタジー世界の理が、神がかった調整をされているからだ。
それはもう、物語の筋が美しいと感じる程に。
多くのキャラが脳筋なのに。

そして脳の筋まで美しいキャラが
みんな口を揃えて言ってくる。

「モンスターの肉を食え!」

ラストをスッキリ読み終えて
僕はすぐさま書店にダッシュした!
もっと調理されている、お腹抱える肉を食べたくて。

この作者さんの一作目は、だいぶ毛色の違う娯楽ものでした

  • 投稿者: nvvj   [2023年 04月 14日 08時 44分]
一作目はこうだったのか!
他の後続の話の片鱗を思わせる、無茶苦茶な人たち、容赦ない仕打ち、登場人物たちも、何させんねん、と泣いているのではないかと。
変人の中の数少ないまともな人たちの呆れ顔が哀愁を漂わせる娯楽小説です。いや、他のも娯楽小説ですが、この作品は爆笑するだけ。とは言え、物事の裏側などこんなものかもしれないな、と思わせる?この作者の方針がここに出ています。ネタバレになるのでこれ以上は触れませんが、爆笑したい方におススメです。

勘違い英雄譚、ここに爆誕!

  • 投稿者: 柿崎   [2023年 03月 22日 18時 19分 ()]
不遇なマルス王子が毒殺を恐れるが故に、自分で狩った毒性の魔物肉を食べて生き永らえた。彼が本作の主人公だ。
文字通り毒性の肉を食べて七転八倒しながら徐々に力をつけていく彼と、彼を取り巻く人々が否応なしに振り回される姿は思わず大爆笑!
本人は善良で野心など無いのに周りが勝手に解釈して覇道を推し進める状況に首を捻る主人公だが、その過程がなんとも笑える。
勘違いされながらいつの間にか活躍していく主人公を、思わず読者も応援したくなる快作です。まずは読んでみましょう!
更に小説は四巻まで刊行済。web版には書けなかった珠玉のエピソードが大幅加筆で面白さ倍増!シーラやカサンドラ推しの方は絶対買うべき。ハンドレッドの面々やニコラ、ガマラスたちとの掛け合いには爆笑必至です。
異世界転生チート物にウンザリしている貴方、断言します。読まないと損しますよ?

ポテンシャルの高い作者

  • 投稿者: おもち   [2023年 01月 05日 16時 51分 ()]
肉食え肉!!
っていう脳筋思想に巻き込まれたひとの物語。

プロットの完成度が高く、ストレスなく読むことができる。
登場人物の掘り下げに余計な部分がない。
ご都合主義にありがちな無理な論理展開をせずにスピード感を出せる力がすごい。
終わり方も潔く、またその経緯についても説明があった。
ポテンシャルが高いと表現しましたが、純粋に力がある、という印象を受けました。
気持ちの良い作者さまです。
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