イチオシレビュー一覧

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命って平等ですか?

一般的に害虫とされる虫。
家の中で見かけたら不快感を催す存在。

スーパーで殺虫剤のラベルを見かけると、様々な虫に効果を発揮するとイラストつきで書かれている。
その中には、本作に登場する「ヤスデ」も含まれていたりする。

ヤスデは足が沢山ある虫で、触ったりしなければ特に害はない。
けれども見た目が不快という理由で害虫扱いされているのだ。

そんなヤスデを優しく見守る本作品の筆者は、他にも小さな命を思いやるエッセイを書いている。
普段からずっとこのスタイルを貫いているのだ。

多くの人にとって、ヤスデを見かける機会はあまり無いと思う。
でも、もし見かけたとしたら、このエッセイを思い出してほしい。

彼らにも命があるのだ。
小さな、小さな、命が。

その命をむやみやたらに奪わないで欲しい。
このエッセイを読んだら、そう思うようになるだろう。

やはり人間こうありたいものです。

  • 投稿者: 七生   [2022年 01月 08日 23時 23分]
人間見た目じゃないのです。そしてそれは、我々人間以外の生物にも言えるのです。
みなさんは「ヤスデ」という名の生き物をご存じですか?

このヤスデ。本当に気の毒な生き物なのです。
たって、ヤスデちゃんたちは、枯れ草や落ち葉を繰り返し食べることで土壌を豊かにする、ミミズと同じ分解者なのですよ! それを、われわれ人間たちは……。

ねこさまの、やさしくあたたかな目線でほっこりした後は、あなたも私も自分の周りをもう一度立ち止まって眺めてみましょうよ。やはり人間そうありたいものですので。
思わぬところに、身近なところに、気の毒な人がいらっしゃったりするのかも?

数えた方、お疲れ様でした。

2021年12月16日、1306本の脚をもつ新種のヤスデがオーストラリアで見つかったと、科学誌サイエンティフィック・リポーツで研究成果が発表されたとか。

ヤスデの英語名millipedeがラテン語で「1000本の脚」を意味するものの、これまでは1000本の脚をもつ種は見つかっていなかったらしいので、これで、真に「1000本の脚」と言えるようになったわけです。めでたし、めでたし。

え?
ヤスデとムカデの違いが分からない?
そういう方は、このエッセイを読みましょう。
ヤスデについて、お勉強するのに、ぴったりですよ。

ちなみに、脚を見逃したり重複して数えたりしないように、グラフィックデザインソフトを用い、真っ直ぐに伸ばした高解像度画像を脚10本ごとに区切って、色分けして数えたそうです。『3回数えて、約1時間かかった。』ようです。
お疲れ様でした。
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