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自分の好きから遠ざかる時

他の人に調子を合わせて、周りに気を使って、自分の気持ちに素直になれなくて。

自分が好きだと思うことに、素直になれない時がある。
あるいは何かを好きになった気持ちを隠して、表に出すことができない。

そんなことがあるのだろうか?
疑問に思う人は、たぶんこの作品を読んでも面白いと思えないだろう。

もしあなたが自分の「好き」に正直になれなかった経験があるとしたら、きっとこの小説の主人公に共感できる。

手放しで賞賛できる物語ではない。
純粋なエンターテイメントとも違う。

けれども、確かにこの物語には自分自身の「好き」の気持ちと真剣に向き合った筆者の思いが込められている。

もし、自分の気持ちに素直になれなかったことがあるとしたら、是非ともこの作品を読んで欲しい。
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