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コメディオアトラジェティー

  • 投稿者: リターン   [2023年 06月 26日 22時 03分]
かつてチェーホフは『桜の園』という作品で、没落貴族の自らの怠慢から起こる様々な悲劇に右往左往する様を第三者からは喜劇であるという劇作を残した。
今作品は、主人公がはからずも異世界転生してしまい、お決まりのチート能力を手にいれ、何もかも思いのままに行く・・・わけがない!!!というお話。

運命とは己の望むと望まざるとに関わらず襲ってくるから、受け入れるの?抗うの?無視しちゃうの?っていうお話。

そして、異世界転生モノの王道が全部詰め込まれてるのに、王道を読んでる気がしないお話。

喜劇という名の悲劇、はたまた、悲劇という名の喜劇なのか?
同じ読後感を共有したくなる作品です。
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