イチオシレビュー一覧

この物語の舞台は、都市にあるお花屋さんの「フローリスタ」。そこに訪れる数々のお客様と、心暖まるふれあいのお話。

フローリスタには、悩みをもったお客様が訪れます。それぞれに迷いと悩みと苦しみがあります。フローリスタのメンバーはその全てを解決できるわけではないのですが、花を送ることにより、小さなヒントを与えます。

この、花の姿。多種多様です。咲く時期が違う。色と形が違う。花言葉も違う。それらは人生の暗喩なのではないでしょうか。それぞれ歩く道は違う。それぞれが、誰とも違う道を歩いている。花をモチーフにすることにより、その事実を自然と思い出せたような気がします。

立ち止まっているひと、小さなことでもいいから自分を変えたいひと。そんなかたに、特にお勧めです。花は小さな存在だけれど、小さくも誰かを慰め、背中を押し続けるものでしょう。
だから、ひとびとに好かれるのです。