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人生の在り方とは?

  • 投稿者: Tatsu。   [2022年 03月 02日 21時 15分]
朝起きて、ある者は学校へ、そしてまたある者は職場へと向かう。
そんな日常の生活の輪から外れてしまった人たちがいる。
『知的障害』。
感情と思考力を幼少時代に置き忘れてきた、子供のままで時間の止まってしまった人たち。
これは、そんな知的障害を持つ祐介と、その祐介の面倒を見る達也の二人の物語である。
社会の輪からはみ出してしまった祐介は周囲の人たちに多大な迷惑を与える。悪気があってのことではない。
祐介を可哀想、不必要な人間、と言う人もいるかもしれない。
だが、祐介も嬉しいこと、悲しいことを感じる、一つの心を持った一人の人間なのだ。
この物語は祐介に関わる周囲の人たちを描きつつ「人間」というものが何なのかを深く語りかけてきます。
人生の正解と不正解。もしも人生に正解があるとするのなら、それはいったいどういったものなのでしょうか。
あなたも是非、この作品を読んで考えてみてください。
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