イチオシレビュー一覧

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ハズレなしの期待通り

  • 投稿者: nyauko   [2024年 06月 23日 16時 51分]
守雨さんの作品が大好きです!!ドロドロした部分がない所や登場するヒロインが逞しくて強くて優しくて、いつも私を虜にします!
読み出すと止まらなくて一気読みです。
私も成人した息子がいますがソフィア様の気持ちも、リックとマーサの強い気持ちも登場する全てのキャストが愛おしいです。悪人がいなかった(いたかもしれませんが)どの作品も読後感が良く何度も読み返してます。

多くの人に愛される少女のお話!

  • 投稿者: 退会済み   [2024年 03月 16日 20時 21分]
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突然、両親が行方不明になってしまい王城で働くことにしたシャーロット。

今までは両親以外との接点が少なかったのが、少しずついろんな人との関わりができていき、皆に大切に思われながら日々を過ごしていきます。

お話が進む中で、彼女の秘密が明らかになっていき、それをめぐっていろいろなことが起こったりもします。

レビューに惹かれて読み始め、今読み終えました!

とても素敵な作品です。

ぜひお読みください。

親に置き去りにされたワケあり少女がすっごく頑張って幸せを掴む話

かなり重めの身の上の16歳の少女シャーロットがお仕事を一生懸命頑張って、周りから認められて、お家騒動に巻き込まれたり、命を狙われたりと色々あるけど最後は幸せになる話。

やっぱり主人公が最後に報われる話っていいよね。読後感が爽やかでほっこりします。またこの主人公が本当に健気でいい子なので、作中でも彼女の味方になって支えてくれる友人たちは登場しますが、読みながら自分もまた『俄然支えてあげたい! 幸せになれよ!』と心の中でエールを送っていました。

話が進む中で次第に明らかになる自分の生い立ちと親に置き去りにされた真相を主人公が知り、傷つきささくれていた心が救われ強く成長していく姿には感動を覚えます。

美しく優しく心が洗われる素敵な大人の童話でした。この素晴らしい作品に出会えて良かったです。

とくに見て感じて欲しいのは、「背骨」です。

  • 投稿者: 弥竹 八   [2022年 08月 25日 06時 36分]
作中に感じられる心地よさは、守雨さんの目と手を共有させてくれる自然な親切心のおかげでしょうか。
灰の再利用法、拾ったクルミの中身、貝ボタン。繊細で小味で素直な視点をグッと凝らして、光や森の香、空の色、火、街の声など。主人公シャーロットとその世界を手渡してくれます。単に小説と呼ぶより、物を語り、物が語っている気安い優しさ。物語がある。
中でも殊更に美しいもの。それはシャーロットの背骨です。
不安に揺れても、悲しみに暮れてもまっすぐ立って、見て、考える。動く。
背骨が美しいということは、骨盤が美しいということ。安定した骨盤が母体となって物語を支えているからこそ感じられる広がりと色彩。
シャーロットの容姿についてそこかしこに表現されますが、守雨さんが見ているのは、外面より背骨だろうと思うのです。
その強くて気高い生命力に、気がつけば安心してハートを開いてしまうのです。
そこがまた心地いいのです。

ほんわかと暖かい優しさ

  • 投稿者: pooh   [2022年 04月 17日 21時 34分]
恵まれた生まれと資質の主人公が、苦労しながら幸せを掴んでゆく物語。主人公の真面目な性格が光っています。
周囲の人たちが、とても優しい。普通は、優しい性格だと、傷つけられることも多く、次第に鎧と棘を身につけるものだと思う。その辺りは、物語だなあと言う感じを受けます。
美貌と才能が、若干恵まれすぎな感じはある。まあ、目を瞑りましょう。作者の性格が良く出ているのでしょう。
読んでいて、幸せになれる。これこそ小説。

秘されど花は確かに咲いた

  • 投稿者: 宵凪海理   [2022年 04月 15日 21時 55分]
シャーロットは優しい父母に多くを教えられながら、とある森の奥で幸せに暮らしていた。
しかし、彼女が成人を迎えた誕生日の翌日に両親は姿を消した。

城の侍女としての働き口を見つけてからも、たまの休みには実家に帰り2人が戻っているかもしれないと期待する日々。
真面目に働き、容姿も優れたシャーロットは城内でも注目を集める事となりますが……。
娘にも行先を告げず出掛けた両親は、他にもシャーロットに隠していた事があって。

本人にも秘密にせざるを得なかった事情をシャーロットが知った時、不穏な影もまた近づいて来たわけですが。
そこに至るまでに彼女が結んだ縁が、良い未来を引き寄せてくれて本当に良かったです。

『おとなが読む童話』

  • 投稿者: 真珠姫   [2022年 03月 31日 16時 50分 ()]
あらすじで作者様が書かれている通りの『おとなが読む童話』です。

童話って…?
 王子様とお姫様 
 冒険・アクション
 勧善懲悪
 美男美女
 陰謀と正義の味方
 改心
 森の中・田園生活
 お城
 王様とお妃様
 メデタシメデタシ などなど
欲張り過ぎじゃないかという心配ご無用、全てが堪能できます。

いくつかのエピソードごとに独立したお話としても読めそうなお話です(ジャンルは異なりますが「平家物語」などのように好きな部分を繰り返し読むのもお薦めできます)。
連載を追う間は作者様初の超長編になるかという雰囲気もありましたが、展開を広げ過ぎず静かな大団円を迎えました。
大変よく練られた丁寧な文章で綴られていますし、文字量は一気読みがぎりぎり可能かと思いますので、読むのを迷う前にまず読んでみてください。
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