イチオシレビュー一覧

　世界は閉じられている。
　瞼を開ければ光が見える。口を開けば水が飲める。ドアを開ければ外に出られる。雨が上がれば空が開ける。
　しかし開かなければ。そこには何も無い。光も水も、空も太陽も『開かなければ』存在が消えてしまう。
　だから物語の主人公は『開くもの』である。

　忘れられた精霊たちと共に、世界を開く冒険の物語です。
　精霊たちは、ちょっと賑やかですが、かわいらしい女の子なので、安心でしょう。　

　主人公の大学生、鍵山守(マモル)は自宅に帰ると何者かに空き巣によって家を荒らされていた。
その時、まばゆい光に包まれたかと思うとそこは異世界だった。
　異世界で生活することを余儀なくされたマモルはギルドで依頼を受けたダンジョンで封印された精霊と出会う。
　持っていたスキル『鍵師』、どんな頑丈な錠でも解錠できる能力で精霊を解放すると、現れたのは火を操る精霊。
　彼女の名前はヘスティア。彼女によれば、この世界には自分以外にも閉じこめられているのだそうな。
　低身長がコンプレックスな精霊ヘスティアとともに精霊を解放する旅がいま始まる！