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その名作の裏に百の屍

ひとつの作品を産み出すために、100作品を没にする。
そんな壮絶な創作の形がここにあった。

産みの苦しみというが、作品をひとつ産み出すのにどれ程の苦労があるのだろうか。
100にひとつ名作が生まれたとしても、残りが全て没になるとしたら、挑戦しようと思えるだろうか?

もの書きとは絶えずなにかを書き続けるものだ。
しかし、その全てを人前に出せるわけではないのだ。

あなたが名作を読んでいるその裏で、名もなき作品が葬られている。
たった一作を産み出すために、今日も凡作を書き捨てるのだ。
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