イチオシレビュー一覧

ネット小説では猫を題材にした、もしくは猫が出てくる作品は実は動物の中で一番多いんです。

そんな激戦区の猫作品の中でも異才を放っているこの作品。世界観はとても優しく、ほのぼのほっこり！恥ずかしながら、私は小説を読んでニヤニヤしたのは初めてです。そして獣人さん達を思わず応援したくなっちゃうんです！
猫好きの読者の方々の枠に囚われず、すべての読者に愛されるだろうこの作品を一度は読むべきです！
大・大・大おすすめにゃ～！

　猫の半擬人化は獣人という設定で見る事があるが、レースをするというのはとても斬新で目新しい設定だと感じた。
それもしっかりと競馬のように短距離から長距離までのメートル表示まで設定してあるところが細かくて良い。
そして初走から長距離を走るという中々挑戦的な展開も興味を引いた。
仮に他の動物であってもスタミナが持たないであろう距離、しかし家の塀をその軽々しさで飛び回っている野良猫達を見れば多少長いにしろ妥当な距離なのかもしれない。

　とにかく個人的な弱みとして「～～にゃ」という語尾が可愛らしくて堪らない。
本作は自分も含めて猫好きであれば必ず微笑ましく読める事だろうと思う。

　バンドを始める展開には思わず涙腺が緩みかけた。
猫を多頭飼いしており、バンドもやっていた自分にとって、余りにも偶然の一致ではあるが、本作はドンピシャな作品だった。
登場人物達には幸せに過ごして欲しいと心から願った。