イチオシレビュー一覧

まず冒頭から引き込まれる。切腹をしようとした侍はそれを阻止される...なぜ。それは「理解」のためである、侍にとってはたまったものではないだろう。
どこかコミカルなのにしっかりとした文章で描かれる冒頭から始まり、バランスの良い描写で物語が進んでいく。
不毛な殴り合いをして、涙して、そして彼らの旅は始まる。侍は侍のまま、冥王は冥王のまま。
各章の終わりが、心に残る。ぜひとも章の終わりまで読み進め、それを実感して欲しい。