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愛と苦しみは紙一重

  • 投稿者: 早見 羽流   [2022年 05月 14日 21時 46分]
 人間誰しも好きな相手のことはなんでも知りたくなるものです。
 この小説の主人公である花恋ちゃんは少しそれが行き過ぎていただけ。知りたいが故に普段は見れないもの、愛する相手が苦しむ表情や傷から溢れる血すらも愛おしく感じてしまう。病的と断じてしまうのは容易いですが、それだけ愛が深いのだと思います。

 究極のジレンマによる完成した焦れったさ。もどかしさ。幼なじみ故の相手を信頼しきった甘いやり取り。それらの要素をまるで飴と鞭のように巧みに操りながらも、二人を幸せな関係に導いていく作者様の技量に感服です。


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