イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く運命は人の思いを翻弄します。それが戦乱の世ともなれば猶更でしょう。但し、だからこそ人の心を打つのかもしれません。
作者様ご本人様主催の「三国志企画」参加作品です。
16674字でジャンルは題材上歴史ですが、ヒューマンドラマ要素も強いです。
主人公は関羽。最愛の妻がいたのですが、義父殺しの濡れ衣を着せられ、離れざるを得なくなります。
そこから先はみなさまご存知のとおり、劉備と出会い、戦乱の中各地を転々とします。
再会を願いながら果たせない。そして、それが果たされた時、起こったこととは?
それは実際に読んでお確かめ下さい。
運命は人の思いを翻弄します。それが戦乱の世ともなれば猶更でしょう。但し、だからこそ人の心を打つのかもしれません。
16674字でジャンルは題材上歴史ですが、ヒューマンドラマ要素も強いです。
主人公は関羽。最愛の妻がいたのですが、義父殺しの濡れ衣を着せられ、離れざるを得なくなります。
そこから先はみなさまご存知のとおり、劉備と出会い、戦乱の中各地を転々とします。
再会を願いながら果たせない。そして、それが果たされた時、起こったこととは?
それは実際に読んでお確かめ下さい。
運命は人の思いを翻弄します。それが戦乱の世ともなれば猶更でしょう。但し、だからこそ人の心を打つのかもしれません。
三国志の英雄・関羽。
劉備とともに彼が曹操の陣営にいた頃に、こんなエピソードがある。
『関羽は戦功の褒美としてとある人妻を求め、曹操はそれを認めておきながら横取りして自分のものにした』
『義の人』とも言われ、浮いた話のほとんどない関羽らしくない要求であり、関羽を何としても自分の部下にしたがっていた曹操らしくない振舞いである。
三国志を読んだ人の中には、この部分に違和感を覚えた方も多かったのではないだろうか。
ところで、関羽の前半生はよくわかっていないが、どうも人を殺めてしまって故郷にいられなくなったらしい。
その逃避行が、やがて劉備たちとのあの運命的な出会いに繋がるということだ。
本作は、この少し関羽らしくないとも思える二つのエピソードを違和感なく融合させて、いかにも関羽らしい人物像を描き、きわめて切ない物語に昇華させた。
見事なまでの発想力と手腕、ぜひ確認してほしい。
劉備とともに彼が曹操の陣営にいた頃に、こんなエピソードがある。
『関羽は戦功の褒美としてとある人妻を求め、曹操はそれを認めておきながら横取りして自分のものにした』
『義の人』とも言われ、浮いた話のほとんどない関羽らしくない要求であり、関羽を何としても自分の部下にしたがっていた曹操らしくない振舞いである。
三国志を読んだ人の中には、この部分に違和感を覚えた方も多かったのではないだろうか。
ところで、関羽の前半生はよくわかっていないが、どうも人を殺めてしまって故郷にいられなくなったらしい。
その逃避行が、やがて劉備たちとのあの運命的な出会いに繋がるということだ。
本作は、この少し関羽らしくないとも思える二つのエピソードを違和感なく融合させて、いかにも関羽らしい人物像を描き、きわめて切ない物語に昇華させた。
見事なまでの発想力と手腕、ぜひ確認してほしい。
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