イチオシレビュー一覧

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あなたと、私の……生きる道。

あなたは、自分の存在理由を考えた事はありますか?
私は今までに何度か考えた事はありますが、未だに答えは見つかってはいません。

そして本作は、まさにそんな、存在理由にまつわる物語。

主人公ことニーナは、両親を流行病で亡くし、そして引き取られた孤児院の先生の言葉をキッカケに、自分が生きる意味を探していました。

そして彼女は、一人の少年……実は王族である少年との出会いの後に、その生きる理由――聖女として生きる道を見つけるのですが。

そんな彼女の前に、己の存在理由を揺るがしかねない大いなる障害が立ちはだかります。

そしてその障害は、どうやらヒトの“業”が深く関係していて――。

人と人との出会い。
そして関わり合いが紡ぐ“業”と“希望”を中心に添えた感動の聖女ファンタジーです。

生きる意味に希望を見いだせない……そんな方にこそ読んでいただきたい傑作です。

鐘の音と、少女の恋と

 流行病で両親を失い、一人だけ生き残ってしまった少女ニーナ。
 彼女は生きる意味を探していますがなかなか見つからず、苦悩していました。
 死者が出た時に鳴る鐘の音に胸を痛めて過ごす毎日。そこへ一人の少年が現れ、「あの鐘の音を好きにさせる」と言い出して……。

 そこから始まる、少女のささやかな恋。
 聖女となり、生きる意味を見つけてなお、苦悩し続ける。そんな彼女と少年の二人が織りなす美しい物語。
 読後感が最高で、素晴らしい。おすすめです。ぜひ読んでみてください。

生きる意味とは?

  • 投稿者: さち   [2022年 09月 14日 18時 22分 ()]
流行病で両親をなくした少女が、とある少年と出会う所からお話は始まります。

人と出会う事で動き出す運命。
そして繋がっていく心。
両親の死に絶望していた少女が自らの手で未来を切り開いていく姿に胸が熱くなりました。

人が生きる意味とは?
自分自身にも成すべき事があるのか?
模索しながら成長した二人の行く先をぜひ見守って欲しいです。

テーマ自体は大きなテーマではありますが、決して重たいお話ではなく爽やかでとても読みやすいです。
私は子供に読み聞かせたいと思います!
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