イチオシレビュー一覧

　あぁ……、そうだよな……。
男の浪漫なんだよな、パンツは。
情熱が迸り、熱量が湧き上がり、発想が爆裂する程に、美少女のパンツは魅力的なんだという作者の心の叫びを自分も心で理解したような気がする。

　ならばもうこれ以上語る事は無いのではと少し悩んだ。
本作の良い所はまだまだある。
だが「決して本作はパンツだけじゃないんだ」と評する事が野暮に思えて仕方がないのだ。

　パンツが見たい。
見たらレベルが上がる。
元気にもなる。
それだけでもう本作を評するには十分すぎるのではないかとも思う。

　野暮を承知で書くならば、良い意味でぶっ飛んでいる発想もさながらに、それをちゃんと物語として昇華している所が作者の凄い所なのだと思う。
その発想力は主人公が道になるだけじゃ決して終わらない。
パンツと道を主軸に置きながら、想像だにしない未知の展開が続いていく本作は、物語としての強みも持っていると感じた。

パンツ。パンツです。
この主人公、徹頭徹尾、一から十までパンツのことで頭がいっぱいです。
パンツ見たい、欲を言えばモテたい、という男の欲望丸出しで行動した結果、それが無双に繋がり、ヒロインたちが、周囲の人々が救われていく。
無双の仕方が物凄く納得感のあるものなのがまた面白くて！
（以下ネタバレ含む）

『道（コンクリート板）』に転生した主人公が使える唯一のスキル、『道テイム』。
主人公がテイムした道はピカピカに修復されるのですが、ケンタウロスたちによる輸送・兵站が主力の国（転生先）では、ケンタウロスに踏み荒らされていつもバキバキな道をあっという間に修復して輸送量爆上がりにしてくれる主人公の『道テイム』がチートスキル扱いなわけなのです。
他にも、相手の体内の■■を道に見立てて治癒魔法にしてしまうという驚きのアイデア！

伏線や驚きの展開、熱いバトルも十分にあり、大満足の十万文字でした！✨✨